STORES予約の決済手数料はいくら?2026年8月改定を計算機つきで整理

STORESは2026年8月3日の決済分から、STORES予約の事前決済手数料を改定しました。この記事は公式ヘルプセンターの発表(確認日:2026年8月12日)に基づいて、何がどう変わったのかと、あなたのお店では安くなるのか高くなるのかを、計算機つきで整理します。

店主が電卓とタブレットで決済手数料を計算しているイラスト
手数料は「率×売上+プラン料金」で見る。まず自分の店の数字に当てはめる
目次

改定の中身:固定99円が消えて、料率は5.5%に

STORES予約の事前決済(お客さんがネット予約時にクレジットカードで支払う機能)の手数料は、改定前が「4.9%+1件あたり99円」、改定後は「5.5%+0円」です。1件ごとの固定99円がなくなった代わりに、料率が0.6ポイント上がりました。

さらに条件によって、もっと低い料率が使えます。STORESのスタンダードプランに加入すると3.6%。「年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満」などの条件を満たして申請が認められると「中小特別料率」が適用され、スタンダード未加入で5.2%、加入中なら3.3%になります。個人サロンや教室の規模なら、この中小特別料率の対象になる可能性が高いはずです(申請制なので自動では適用されません)。

安くなる店と高くなる店の分かれ目は「客単価16,500円」

定額料金とパーセントの手数料を天秤にかけているイラスト
固定の99円と料率のどちらが重いかは、客単価で入れ替わる

公式も明記しているとおり、決済の平均単価が16,500円未満なら改定後のほうが安くなります。固定99円の廃止が効くためです。例えば客単価5,000円なら、改定前は1件あたり344円(245円+99円)、改定後は275円で、69円安くなります。逆に客単価30,000円なら、改定前1,569円に対して改定後は1,650円と、81円高くなります。高単価の施術やコースが中心のお店は実質値上げです。

あなたのお店の場合を計算する

平均客単価と月間の事前決済件数を入れると、プラン別の月間手数料を比較できます。

STORES予約 事前決済手数料の計算機(2026年8月3日改定対応)

平均客単価(円)

月間の事前決済件数(件)

前提の整理:STORES予約の料金は「プラン料金」と「決済手数料」の二階建て

手数料の話の前に、お金の全体像を整理します。STORES予約の費用は(1)プラン料金と(2)決済手数料の2つでできています。プラン料金は無料プランなら0円。決済手数料は、お客さんが現地で支払う「当日現地決済」なら0円、ネット上でカード払いする「事前決済」を使ったときだけ発生します。つまり「無料プラン+現地決済」の組み合わせなら、月々の費用は完全に0円です。これは当サイトが実際に登録して確認しています。

今回の改定で変わったのは(2)の事前決済の料率です。また、途中で出てくる「スタンダードプラン」は、STORESが提供するキャッシュレス決済やネットショップなど複数サービスをまとめて使える有料プランのことで、これに入っていると予約の事前決済料率も安くなる、という関係です。

業種別の実額シミュレーション

料率の差がいくらの差になるのか、3つの想定ケースで計算しました。

想定ケース改定前
4.9%+99円
改定後
5.5%
スタンダード
3.6%
スタンダード+中小
3.3%
ネイルサロン
単価8,000円×月40件
19,640円17,600円11,520円10,560円
個人教室
単価5,000円×月25件
8,600円6,875円4,500円4,125円
出張撮影
単価30,000円×月8件
12,552円13,200円8,640円7,920円
月間の事前決済手数料の試算(当サイト計算。改定前は比較用の参考値)

見てのとおり、客単価が低いほど改定の恩恵が大きく(ネイル・教室は値下げ)、客単価30,000円の撮影業は通常料率だと月648円の実質値上げです。ただしどのケースでも、中小特別料率まで適用できれば改定前より大幅に安くなります。単価が高い業種ほど、申請する価値が大きいことがわかります。

事前決済はそもそも必要か——ドタキャン損失と比べる

手数料を払ってでも事前決済を入れる価値は、無断キャンセルの損失次第です。考え方は単純で、「月の手数料」と「事前決済で防げるドタキャン損失」を比べます。例えば単価8,000円のサロンで月40件をすべて事前決済にすると手数料は月17,600円(通常料率)。月2件以上のドタキャン(損失16,000円超)が常態化しているなら元が取れる計算に近づき、ドタキャンがほぼ無いなら現地決済のままが得です。

中間の選択肢もあります。当サイトの実測では、STORES予約は高額メニューだけ事前決済にするといった設計がメニュー単位でできるため、「初回のお客さまだけ」「高額コースだけ」事前決済にして手数料を最小化する使い方が現実的です。

中小特別料率の申請を忘れずに

繰り返しになりますが、3.3%や5.2%の中小特別料率は自動では適用されません。「年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満」などの条件を満たした上で、事業者側から申請して認可される必要があります。個人サロンや教室の規模ならまず対象内のはずなので、事前決済を使うと決めたら最初に申請してください。申請方法と条件の詳細は公式ヘルプセンターの専用ページ(「中小特別料率とは何ですか?」「中小特別料率の申請方法」)に記載されています。

返金まわりの注意:25日ルール

事前決済を使う場合は、キャンセルと返金ができるのが予約完了日から25日以内(入金サイクルを短縮している場合は7日以内)という制約があります(当サイトの管理画面実測で確認)。数か月先の予約を事前決済で受けると、お客さん都合のキャンセル時に返金期限を過ぎてしまう恐れがあります。長期先の予約が多い業種は、直近の予約だけ事前決済にするか、現地決済中心の設計にしてください。

迷ったらこの順番で決める

(1)まずは無料プラン+現地決済で始める(費用0円)。(2)運用しながらドタキャンの回数と損失額を記録する。(3)月の損失が手数料の見込みを超えたら、事前決済を申請する。(4)事前決済を使うなら、同時に中小特別料率を申請する。(5)ネットショップや店頭キャッシュレスも使う予定が出てきたら、そのときスタンダードプラン(料率3.6%または3.3%)を検討する。この順番なら、無駄な固定費を1円も払わずに、必要になった分だけコストを足していけます。

注意:同じ日に「値上げ」された決済もある

今回の改定は値下げ一色ではありません。同じ2026年8月3日から、STORESネットショップのキャリア決済はフリープラン5.5%から6.5%、スタンダードプラン3.6%から4.6%に、STORES決済(実店舗のキャッシュレス端末)の交通系電子マネーは1.98%から3.24%に、それぞれ引き上げられました。予約と一緒にネットショップや店頭決済も使っている場合は、トータルでの損得を確認してください。

そもそも現地決済なら手数料は0円

当サイトの検証で確認したとおり、STORES予約は「当日現地決済」(来店時に店頭で支払い)なら無料プランのまま使えて、決済手数料もかかりません。事前決済は無断キャンセル対策としては強力ですが、必須ではありません。まずは現地決済で始めて、ドタキャンが問題になってから事前決済を検討する順番でも遅くないはずです。実際の登録手順は検証記事をご覧ください。

高単価業種の実質値上げ対策3つ

客単価16,500円を超える業種(撮影・コース施術・ブライダル関連など)は、通常料率のままだと今回の改定で手数料が増えます。対策は3つあります。(1)中小特別料率を申請する——単価30,000円の例では月13,200円が7,920円まで下がり、改定前よりも安くなります。対象条件を満たすなら、これが最優先です。(2)事前決済を「内金」にする——全額でなく予約金の部分だけ事前決済にすれば、手数料の対象額そのものが小さくなります。(3)事前決済を使う予約を絞る——初回のお客さまや直前キャンセルの多い枠だけに限定し、リピーターは現地決済にする設計です。

スタンダードプランはいつ検討すべき?

スタンダードプランに入ると料率は3.6%(中小特別併用で3.3%)まで下がりますが、プラン自体は有料のセットプランです。事前決済の額が小さいうちは、料率差の節約分よりプラン料金のほうが大きくなり得ます。目安として、「料率差で浮く金額」が「プラン料金」を超えるかどうかを、上の計算機の結果とSTORES公式のプラン料金表を並べて判断してください。ネットショップや店頭のキャッシュレス決済もSTORESでまとめる予定があるなら、そのタイミングが検討どきです。

具体的な数字も公式サイトで確認しました(確認日:2026年8月12日)。スタンダードプランは月額3,300円(年間契約)、月額契約なら3,960円(税込)です。フリープランとの料率差は1.9ポイント(5.5%→3.6%)なので、単純計算では月の事前決済額が約17.4万円(3,300円÷1.9%)を超えたあたりからプラン料金の元が取れる計算になります。1つ注意があり、公式の注記によると年間契約は途中解約しても返金がなく、解約を申し出ても次回の更新タイミングまで契約が続く扱いです。料率目当てで入るなら、事前決済額が安定して分岐点を超えてからにするのが安全です。

売上はいつ入金されるか——締め日・入金日・入金を早める方法

手数料率と同じくらい資金繰りに効くのに見落とされがちなのが、事前決済で受け取ったお金がいつ口座に入るかです。公式のよくある質問で入金条件を確認しました(確認日:2026年8月12日)。

  • 通常の入金サイクル:当月1日〜末日に発生した決済分が、翌月25日にまとめて入金される(25日が土日祝の場合は翌営業日)
  • 入金されるのは決済手数料を差し引いた後の金額。入金サイクルの案内の中に、振込手数料を別に取るという記載は見当たらなかった
  • 希望すれば入金サイクルを週1回(毎週火曜日)に変更できる

注意したいのは、月初に受けた決済ほど入金までの待ち時間が長いことです。たとえば8月2日に事前決済で受けた売上は、入金が9月25日。手元に現金が入るまで8週間近くかかります。予約ビジネスは仕入れが少ないとはいえ、家賃や広告費を現金で回している開業直後の店ほど、この時間差は先に知っておくべきです。

細かい点ですが、決済日時が協定世界時(UTC)で管理されていることも公式に明記されています。日本時間で毎月1日の朝8時59分までに発生した決済は前月分としてカウントされるため、月をまたぐ深夜の決済は入金月が1か月ずれます。また、週1回入金へ切り替えた直後は、切り替えのタイミングによって通常より入金が遅くなるケースがあると注意書きがあります(短縮後のルールは「決済から25日経過後の火曜日」)。早くなるはずの変更で一時的に遅くなることがある、というのは公式ページを最後まで読まないと気づけない点でした。

根拠:STORES 予約 よくある質問「売上金の入金サイクルについて」(確認日:2026年8月12日)

他社と比べて高いのか——RESERVA・freee予約の料率と並べてみた

5.5%という数字だけ眺めても、高いのか安いのか判断できません。そこで、同じ「無料から使える予約システム」の代表格2つについて、事前決済の手数料と入金条件を同じ日に公式ページで確認して並べました(いずれも確認日:2026年8月12日)。

サービス事前決済の手数料入金の条件
STORES 予約(フリー)5.5%月末締め・翌月25日入金。週1回入金に変更可。振込手数料の記載なし
STORES 予約(有料プラン)3.6%(申請制の中小特別料率なら3.3%)同上
RESERVA4.9%無料プランは月50件・顧客250件まで。決済を使えるプランの条件は公式料金表で要確認
freee予約6.0%+振込手数料(公式の計算例では250円)月2回入金(1〜15日確定分が月末、16日〜月末分が翌月15日)。最低入金額1万円、下回ると翌回へ繰り越し

料率だけならRESERVAの4.9%が最も低く、freee予約の6.0%+振込手数料が最も高い。STORESのフリープランはその中間です。ただし、この表は率だけで決めると失敗します。理由は3つあります。

1つ目は、無料プランの制約を計算に入れる必要があるから。RESERVAの無料プランには月50件の予約上限があり、STORESのフリープランも同じく月50件(予約ページは2つまで)です。1日2件ペースで埋まる店ならどちらも1か月持たないため、実際には有料プランの月額とセットで計算し直す必要があります。超えたときの行き先はSTORESがスモール(月9,790円・200件)、RESERVAがブルー(年払いで月3,850円)で、ここで月額に差が出ます。

2つ目は、入金の考え方の違い。freee予約は「サービス提供が完了したと思われる予約」だけが入金対象になる設計で、原則としてサービス提供日時から約24時間たってから締めの対象になります(予約からサービス提供まで25日以上ある場合は25日経過時点で入金対象)。つまり前受金として先にお金を受け取る使い方には向きません。一方STORESは決済が発生した月を基準に入金されます。ドタキャン対策として「先に押さえる」目的なら、この設計差は手数料率より重要です。

3つ目は、細かい控除の有無。freee予約は振込のたびに振込手数料が売上から引かれ、さらに口座名義の相違で振込に失敗した場合、失敗分の振込手数料も売上金から控除されると明記されています。月の売上が小さい立ち上げ期ほど、固定の控除は率換算で重くなります。

整理すると、「客単価が高い・有料化してもよい店」はSTORES有料プランの3.6%(+中小特別料率の申請で3.3%)が最も安く、「月50件以内で単価も低い立ち上げ期」ならRESERVAの4.9%も候補、「前受金にせずサービス提供後の回収でよい店」だけfreee予約という住み分けになります。RESERVAとfreee予約は今後実際に登録して、操作性まで含めた比較記事を別途出す予定です。

根拠:RESERVA公式 料金プラン/freeeヘルプセンター「freee予約かんたんネット決済の売上について」(いずれも確認日:2026年8月12日)

この記事の検証方法と情報源

この記事の手数料の数値は、すべてSTORES公式ヘルプセンターの告知「2026年8月3日以降の決済手数料率の変更について」を2026年8月12日に閲覧して転記したものです。返金可能期間(25日以内)と現地決済が無料で使えることは、当サイトが実際に無料アカウントを開設し、管理画面のお支払い方法設定画面で確認しました。改定前料率での計算値は比較のための参考値です。手数料は今後も変更される可能性があるため、契約時は必ず公式の最新情報を確認してください。数値の誤りに気づかれた場合は、運営者情報のページからご指摘いただけると助かります。

契約前に引っかかりやすい点を先回りで確認した

手数料の記事を書くにあたって、検討中の人がつまずきそうな点を当サイトで先回りして確認しました。

すでにスタンダードプランに入っている場合は?

公式ヘルプによると、8月3日以降に自動で3.6%が適用されます。中小特別料率が適用されている場合は3.3%です。

中小特別料率はどうすれば使えますか?

申請制です。「年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満」などの条件を満たした上で、STORESへ申請して認可される必要があります。条件の詳細は公式ヘルプの専用ページで確認してください。

無料プランのままなら、請求が来ることは本当にないですか?

当サイトの実測では、無料プランの登録時にクレジットカードの入力は一度も求められませんでした。支払い情報を登録していない以上、勝手に課金される経路がありません。費用が発生するのは、自分で有料プランを契約したときと、事前決済を有効にしてお客さんがカード決済したとき(その手数料)だけです。

現地決済にすると、お客さんがカードで払いたい場合はどうなりますか?

現地決済は「店頭での支払い」なので、店にカード端末があればカードで受けられますし、なければ現金です。店頭のキャッシュレス対応は予約システムとは別の話で、STORESの決済端末を入れる方法もあれば、他社の端末でも構いません。予約システムの手数料とは切り離して考えてください。

手数料は誰が負担するのですか?

事業者側の負担です。事前決済の手数料をお客さんに上乗せ請求する形は、カード会社の規約上問題になり得るため、メニュー価格に織り込むのが基本です。単価を決めるときは、この記事の計算機で出した1件あたりの手数料を原価として見込んでおいてください。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

2026年8月12日にSTORES公式ヘルプセンターで確認した内容です。手数料は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新の数字を確認してください。

他社(RESERVA・freee予約)の手数料や入金条件も含めて「結局どれを選ぶか」を1ページにまとめた記事も用意しています。→ 予約システムの選び方——個人・小規模の店が本当に迷う3択の分かれ目

まとめ

客単価16,500円未満の小規模店には実質値下げ、高単価店には実質値上げ、そして中小特別料率を申請すれば3.3%まで下がる——これが今回の改定の全体像です。手数料が気になる段階なら、まず現地決済+無料プランで始めるのが安全です。STORES予約を実際に無料登録して確かめた検証記事もあわせてどうぞ。

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